借金・自己破産・自殺未遂を

人生の糧にした男の美学

生い立ち

Upbringing

両親が結婚して1年目に長女誕生。

1歳違いの年子ということで2番目に産まれながら長男として誕生。

父親は飲む・打つ・買う・三拍子揃った飲兵衛の博打打ち。

結婚は2度目で私の母親と再婚。

馴れ初めは見合いで初めて会ってすぐに結婚を推し進めようとしていたという。

母親は一度しか会ってい無く見合いでろくに話もしなかった・・・という理由で

どんな人か?もう一度ちゃんと話したいと仲人に伝えたところ、勘違いした父親は、「気がある!脈あり!」とでも思ったのだろうか?

2度目に母と会った時には結婚の話が本決まりだったらしい。

わけも分からず無理矢理に近い状況で父は再婚を果たし、何をやっても仕事が続かなかった父にとって教職に就いた当時高給取りの母は絶好の金づるだったようだ。

 

家には生涯1円も入れなかったと涙ながらにいつか話していた。

毎晩飲み歩き、博打三昧、趣味三昧の挙げ句の果てにスナックで働く18歳のホステスを当時31歳ほどの父は愛人として生涯を共にすることになる。

ヤクザまがいのドスを振り回し、少しでも誰かの言動が気に触るものならドスを持ち出し畳に突き刺し脅す。

喚く。

叫ぶ。

教員で純情だった母は恐れ戸惑う毎日だったらしい。

何度も離婚話を持ちかけたが、父は話を聞く耳持たず、みるみる人相が変わり、ヤクザに変貌する。

そして最後の切り札、姉と私とは二度と会えなくしてやる!と凄むのだった。

母は父の素行を毎日見ていたので、とてもではないが絶対に子供達を任せられない!と決意したという。

 

父と母が結婚して1年目に長女誕生。

翌年の春に私が生まれた。

家庭はすでに完全に崩壊しており、父は私が生まれた当時は愛人と大阪に住んでいたらしい。

3年ほどはそういう日々が続いたようだ。

私が物心つくまで気が向いた時だけ家に帰り、母のお金を目当てにまた愛人と快楽に溺れた人生を歩んでいたという。

 

2015年7月12日 空太郎

 

 

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